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留学体験記

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瀬戸さん 2000年〜2002年

留学生活で学んだこと...

留学を決め、一人でニュージーランドに渡った時、私はまだ17歳でした。日本での高校生活は良い友達にも恵まれ、楽しんではいたのですが、専攻していた学科がどうしても好きになれず、このままその専門の道で就職することに疑問を感じたことがきっかけでした。どうせなら、自分の好きな学科を思い切り勉強したいと思い、一番好きだった英語を勉強したいと思いました。
突然「留学したい」と言い出したので母はびっくりしていたのですが、アロフトプランニングの結城さんから説明を受け、母も納得し、私も安心して準備をすすめることができました。

実際の留学生活は、特に最初の半年間は想像よりもかなり大変でした。
高校が始まる前に二週間だけ語学学校に通い、その後一年間は地方の高校に通いました。語学学校では日本人の生徒もたくさんいて、ホストファミリーも日本人留学生の扱いに慣れていたので、ホームシックにはなりましたが、今思えば割と楽だったように思います。

上左が瀬戸さん
高校生活は、自分から動かないと何も改善されず、友達もできず、しばらくは辛い日々が続きました。わざと日本人の少ない地方の高校を選んだため、少し寂しく感じることもありました。最初は全く英語が理解できない、喋れない状態だったため、友達をつくろう、話し掛けてみようと思っても勇気がでず、悔しい思いもたくさんしました。授業についていけないどころか、先生が何を言っているかさえわからず、しばらくは泣きそうになりながら授業を受けたりもしていました。

しばらくそんな辛い日々が続きましたが、日本人が少なかったことと、寮生活で現地の学生が常に側にいたこと、自分から積極的に学生たちと接したことが良かったせいか、英語力がどんどんつきました。少しずついろんなことが理解でき、自分の考えを表現できるようになると、英語を使う生活がとても楽しくなります。そうすると、いろんなことに興味がでて、行動範囲が広がり、自分の世界も広がった気がしました。もちろん英語力がついてからでも100%理解できるようになったわけではなく、学校や寮、またホームステイ生活の中で文化や言葉の違いの壁を感じたこともありましたが・・・。

ニュージーランドの高校生活で学んだことはたくさんありますが、なにより強く心に残っているのは「自分らしさを大切にする」ということです。ニュージーランドでは生徒一人一人の意思を尊重し、個性を大切にしているなと感じることがたくさんありました。留学前は、私はわりと周りに意見や行動を合わせたり、流されたりするところがあったのですが、帰国後は友達や家族がびっくりするほど自立し、行動力もできて自分の意見をはっきり持つようになったと思います。

語学学校の前で(右が瀬戸さん)
高校卒業後は、クライストチャーチの語学学校で一年間、IELTSやTOEICといった試験のために勉強し、その後ポリテクニックに進学しました。この一年は、高校生活とはまた違って、自分の行動に責任がもてるようになりました。韓国人や中国人、日本人とフラット生活を始めてみたり、友達とニュージーランド中を旅行したりしました。日本人の友達が多かったので、あまり英語の勉強にはよくなかったかな・・・とも思いますが、このとき出会った日本人から学んだことや、受けた影響はとても大きく、貴重なものです。ほとんどの人が自分よりずっと年上だったので、話すたびに自分の世界が開けていきました。人生観や「自分がこうありたい」と思う道もとても大きく変わったと思います。帰国してからも、あの時出会った友達とは連絡をとったり、旅行がてら会ったりしています。今でも大切な仲間です。

ポリテクニックでは、高校同様現地の学生に混じっての授業だったため、集中しないとついていけませんでした。家に帰ってからも、毎日予習・復習をし、レポートでも苦労はしましたが、専攻したのはとても興味があった観光学だったので、毎日学ぶことがとても楽しく、充実していたと思います。
ポリテクの仲間と(真ん中が瀬戸さん)

合計2年半の留学生活を終えて、自分の人生で貴重な体験ができ、応援してくれた家族や周りの友達、支えてくださった
アロフトプランニングの結城さんや学校の先生、そして現地で出会った全ての友達にとても感謝しています。また、その感謝の気持ちに気付き、素直に喜べる自分になれたのも、留学生活があったからだと思います。

最近では、ニュージーランドにやってくる日本人留学生の数が急増しました。語学を勉強したり、異文化を体験したりするのは、早ければ早いほうがいいと思います。しかし、クライストチャーチやオークランドなどの大きな都市では特に、アジア系留学生が増えすぎたために、彼等を取り巻く環境は必ずしも良いとはいえないと思います。学生ひとりひとりの気持ちの持ちようで、せっかくの留学生活が無駄になることもあると思います。留学できるということは、とても恵まれたことです。学べることはたくさんあります。これから留学を考えている学生さんたちは、日本を出る前に自分で大きな決意をし、出国後もその決意を忘れないで留学生活を大いに楽しんでほしいと思います。

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