乗馬体験記
ニュージーランド馬三昧旅日記はこちらです。
三宅様ご夫婦(岐阜在住)
ハイカントリー編(2005年11月23日) パキリビーチの「体験記」はこちらです。
一生の思い出となったハイカントリーのトレッキング
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ノールさんと三宅さんご夫婦
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ハイカントリーの風景
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Lake Coleridge
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Lake Coleridge と三宅さんご夫婦
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Lake Coleridge
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ハイカントリーの羊
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ハイカントリーのトレッキングは雄大で、言葉にできない程の感動を味わいました。
大好きな馬の背に揺られながら味わうニュージーランドの自然は、私達にとって忘れることの出来ない素敵な思い出となりました。『一生忘れることの出来ない思い出』・・・というのがあるのなら、まさにハイカントリーでの乗馬はその言葉にスッポリ当てはまる、感動的で一生忘れることの出来ない思い出をプレゼントしてくれました。
コテージの、ファームステイのような形で始まったハイカントリーでの時間。高台にあるコテージから見る景色は、大自然そのもの。ステイ先以外の人は誰も居ない・・・、1分が1時間と思える程のゆったりとした時間の流れ・・・本当に素晴らしい所です。
ハイカントリーに到着した翌日、待ちに待ったニュージーランドでのトレッキングです!
案内役のノールさん、オーストラリア人の女の子、そして主人と私を含めた4人の旅が始まりました。ハイカントリーでのトレッキング、一言で言えば・・・日本では決して味わえないコースです!
とても大きな湖、湖畔に沿って連なる山々のトレッキング、野生のような羊の群れをながめ、ブッシュが生い茂る牧草地を馬はひたすら突き進んで行きます。途中、幅2メートル程しかない崖っぷちの道もありましたが、私たちが乗る馬は何事も無いようにトコトコと進んで行きます。そんな細い道でも不思議と怖さを感じることもなく、自分たちが馬と共に自然に溶け込んでいくような、そんな気さえしてきました。
湖の、深みのある色・・・、あれがまさにエメラルドグリーンという色だ、と湖の色にまで感動しました。そんな時、30メートル崖下の湖を案内役のノールさんが指をさし、私達に教えてくれました。「トラウトがいるよ!ほら、あそこに! 美味しいんだよ、あの魚・・・」。30メートル程の高さから見たその魚は、とても大きなものでした。そして何より、その高さから魚が見えたということがその湖の透明度を表している何よりの証拠です。
山の登り下りを繰り返し、頂上にたどり着いた時のあの風景が今も目に焼きついて離れません。遠く雪を覆った山々・・・、そし
て吸い込まれてしまうのではと思われるほど澄んだ湖...。『わぁ〜〜〜〜! ロード・オブ・ザ・リングの世界だぁ〜!』と、思わず主人と声を揃えてはしゃいでしまいました(笑)。清流沿いの平坦な道では、駆歩を楽しんだり、時には川を横切ったりもしました。
途中、休憩がニ回ほどありました。一度目は湖畔でランチです。ステイ先のお母さんが作ってくれた、サンドイッチ。特に、ピクルスがなんと美味しかったことか! とても大きなピクルス・・・、ピクルスという私が今まで持っていた概念とはまったく異なる、本当に美味しいピクルスでした!
さらに、ノエルさんが入れてくれた紅茶にコーヒー、これもまた今まで味わったことがないものでした。ノールさんは湖から水を汲むと、ノールさん持参のブリキで出来たポットのようなものに水を入れました。そして周りに落ちていた木の枝を拾い集めポットの中に。一体何をするのだろう? と見ていると、ポットに入れた枝に火をつけ始めました。そうです・・・、ブリキ製ポットでお湯を沸かし始めたのです。そのポットは二層式の湯沸し器で、年季の入ったとても渋いものでした。私も主人も紅茶が大好きなのですが、あの湖の水で入れた紅茶の味は格別でした。
二度目は湖から少し離れた、近くにこれまた透明度抜群の小川が流れる、一度目の休憩場所とは雰囲気の違った、静かな森の中で休憩しました。そこでは美味しい手作りパンケーキやクッキー、そして、やはりここでもノールさんのブリキ製ポットで入れた紅茶を頂きました。
二度の休憩を終え、ゆりかごのように揺れる馬の背に身を委ねていると、私達の耳に「メェェ〜、メェェ〜」という鳴き声が聞こえてきました。その声は背後から・・・次第に大きく、大きくなってくるのです。馬の耳は後方に向けられ、ふと不安になって後ろを
振り返ると・・・・、恐ろしい? 程の数の羊たちが、砂煙をたてながら、ぞろぞろと私たちに迫って来るではありませんか! 「うわぁ〜〜〜!」とびっくりしていると、ノールさんが私たちに"左に寄って・・・"と指示を出します。なぜこの羊たちは慌てているのだろうか? と思って見ていると、羊の群れの後方から何頭かの犬達がチームを作り羊を追っているではありませんか! そうです、私達はニュージーランド名物(?)、羊の大移動に出会ったのです。ボーダーコリーを含む6、7頭の犬達が、主人の指示に従って羊たちを追っていました。その姿は、観光地などで見る羊追いとは比べ物にならない壮大なものでした。ものすごい大群の羊たちを、機敏に追う犬たち・・・。本当にお見事でした♪
ふと時計を見ると、トレッキングの旅もとうとう終わりに近づいていました。朝9時の出発、夕方4時頃の帰着・・・、始めはそんなに長い時間のトレッキング、大丈夫かなぁ? と不安な気持ちもありましたが、本当にあっと言う間でした。何だか、あれだけの長い時間、大好きな馬の背に乗っていたのに、それでもまだなお、この楽しい時間が名残惜しいのでした。
トレッキング自体が充実していないからではなく、あまりに楽し過ぎて、もっともっと、この時間が続いて欲しい・・・、と主人も私も、心からそう強く感じていました。ノールさんを始め、下を覗けば崖! というような道も、私達を安心して乗せてくれた優秀な馬たちに、心から感謝しています。
旅行前、このトレッキングの話を主人としながら、どのようなトレッキングなんだろうか? とアレやコレやと想像しましたが、その想像を遥かに超える外乗を体験し、私達の一生に一度の新婚旅行を素晴らしいものにしてくれたこのトレッキングをご紹介頂いた結城さんに、本当に感謝しています!
これ程の感動は上手く言葉では言い表すことができません・・・、その場でしか味わえないあの臨場感は行った人にしか解りません。是非、色んな方に味わってもらいたいなぁ・・・と強く思いました。
最後に・・・・、旅慣れない私達の幾度とないメールでの質問攻めに、嫌な顔ひとつせず、迅速に対応頂き、また色々な角度からご提案、お気遣い頂いたAloft
Planningの結城さんに心よりお礼申し上げます。
本当にどうもありがとうございました。