乗馬体験記

ニュージーランド馬三昧旅日記はこちらです。

三宅様ご夫婦（岐阜在住）

パキリビーチ編（2005年11月25日）　　ハイカントリーの「体験記」はこちらです。


恐怖のトレッキング（?）

パキリの馬と三宅さんご夫婦

すみれさんと三宅さんご夫婦

三宅さんご夫婦

実は、パキリビーチは本当にきれいたところだったのですが、未だ体験したことの無いほどのエキサイティングな乗馬を体験しました・・・（苦笑）。

　 パキリには"すみれちゃん"という、ワーホリで来ている日本人女性が働いており、言葉もままならない私達のために、ガイドとしてトレッキングに付いて来てくれました。よってトレッキングには私と主人、Kiwiの女性ガイド、そしてすみれちゃんの4人で出かけました。

　 私たちのトレッキングは10時からでしたが、私たちの前に団体さん（日本人ではありません）が15名〜18名ほどの方が来ていました。おそらく、初心者の方ばかりだったと思います。 団体さん出発後、Kiwiのガイドが私たちの乗馬経験を聞いて馬を選んでくれました。すみれさんのお話では、子馬も合わせて100頭くらいいる馬の中で、トレッキングに使う馬は30頭程いるとのことでした。
　 馬も色々です。きっと大人しい馬たちは、先に出発した初心者の団体さんが乗って行ったのでしょう。私や主人の乗った馬は比較的まだ良かったのですが、ガイドとして参加したすみれちゃんに与えられた馬は、とてもかわいい顔をしていながら、これがとんでもない『走りや』さんだったのです（爆笑）。さらに、すみれちゃんの乗馬経験が日本でおおよそ1年、NZのパキリビーチへ来て4ヶ月と言う話を聞き、主人と私の心の中の密かな不安が広がりました。そしてその不安は的中？　してしまったのです（笑）。

　 トレッキングは先頭がKiwiのガイドさん、そして主人に私、最後がすみれちゃんという順でした。ビーチでキャンターをする直前、ガイドのすみれちゃんから「絶対に前の人を追い抜かないで下さい！　追い抜いてしまうと馬が競い合ってどんどん前に出て止まらなくなってしまい、どこまででも行ってしまいますから・・・！」と注意を受けました。その言葉を聞きながら、（あぁ、そういえば、クラブの友人らと一緒に北海道でビーチライディングをした時、私の馬もそんな状態になってしまい、死にそうなくらい怖かったナァ・・・）というエピソードを思い出し、気をつけねば・・・と緊張が走りました。

　 「Go!」というKiwiガイドのかけ声とともに、美しいパキリビーチでのトレッキングがスタートしました。グイグイとスピードがあがり20秒ほどすると、何故か私の耳には風を切る音とともに、私の乗る馬ではない馬の鼻息と、人の叫び声が聞こえてくるのです・・・。「ブヒブヒッ〜ブ〜ッ・・・ひゃぁ〜っ」という声が・・・・。そうです、後ろにいたはずのすみれちゃんの馬が、私の横にいるのです！ あれれっ？　これってまずいんじゃない？　と思った瞬間、私の馬をすみれちゃんの馬が追い越し、すみれちゃんはものすごい形相と奇声を発しながらその馬に連れさられてしまいました。私の馬は負けじとついて行こうとするので、それを必死に抑えようと踏ん張っていると私の鐙（あぶみ）がスポッと足からはずれてしまい、鐙なしでキャンターを楽しむ？　羽目になりました（笑）。（私は普段馬場競技の練習をしているため、鐙を普段の長さにしてしまったのがエキサイティング？　で怖かった？　要因です。） 落ちたら・・・痛いよなぁ・・・絶対、このまま、踏ん張ってやる！　と、私は一生懸命こらえました！
　 Kiwiのガイドさんが異変に気付き山側に馬を寄せて停止、主人もそれにしたがって停止、私もすみれちゃんの馬について行こうとする自分の馬を必死に阻止し、停止・・・。すみれちゃんはというと・・・・ 遠〜〜〜くの方へ、まだ連れ去られ中・・・。少しすると・・・　すみれちゃんの馬は"ハッ！"と気付いたように止まり、すみれちゃんは顔を引きつりながら戻ってきました・・・。「Sumire〜〜〜〜！Are　you Okay???」とKiwiのガイドさん。
　 私は鐙が脱げてしまったことや恐ろしかったのもあり、「ビーチのキャンターはもういい。十分楽しんだからもういいよ・・・（引きつり笑）」と言うと、すみれちゃんも「私も・・・・はぁっ、はぁっ、もういいです・・・」。Kiwiのガイド＆主人＆私は心の中で（笑・・・いやいや、あなたはガイドさんだから・・・笑）。

　 すみれちゃんはとても良い子でした。自分が、あんな目に遭いながらも、「楽しかったですかぁ？？」と笑顔で聞いてくれました。

　 だれも怪我をせずに、本当に良かったです・・・。